留学手記 栄野川千佳 中国語専攻2年中国大連外国語学院派遣留学生
私は現在、大連外国語学院で漢語進修生として学んでいます。留学期間は今年2月から来年1月までです。2月末に大連に到着して間もなくクラス分けテストがあり、それぞれのクラスに分かれました。(自分のレベルに合わないと思えば、クラスを変えることも可能です)クラスは初級と中級がA、B、Cあり、高級がA,Bあります。前期は9月から1月まで、後期は3月から7月までです。私は先学期は中級C班、今学期は中級A2班に所属しています。科目は精読、閲読、リスニング、翻訳、テレビを見る授業があります。中級B,Cは翻訳、テレビの授業がなく、文化の授業があり、初級は基礎とリスニング、高級になると口語や新聞、作文などの科目もあります。月曜日から金曜日まで、8時30分開始で90分2コマあり、11時50分に終了します。先生方は気さくで熱心な方ばかりです。
午後は基本的に授業はありません。昼食を食べた後、選修科目を受ける人、中国人と相互学習をする人とそれぞれです。選修科目には「太極拳」・「語法」・「民族楽器」・「武術」・「中国画」があり無料で受講できます。私は先学期、「民族楽器」の中の笛の授業を受けましたが、とても熱心な先生で大変興味をおぼえました。
相互学習とは、中国人の学生に中国語を教えてもらい、こちらは自国の言語を教えるという勉強方法です。大外は、日本語学科や、韓国語学科、ロシア語学科など様々な学科があり、私たち留学生にとって、比較的学習相手を見つけやすい環境にあると思います。相互学習は、言語を学ぶだけでなく、その国の文化や習慣、現在の流行などを知るよい機会でもあります。ほかに、家庭教師などもありますが、学生の大部分がこの方法を取って勉強しているようです。
夜は、当然宿題や予習復習に勤しみますが、時には、友達みんなで集まって話したり、DVDやVCDを見たり、音楽を聴いたり、とても楽しいです。週末は買い物をしたり、部屋でゆっくりしたり、大連の街を散策したり、みんな自由に活動しています。時にはクラス会や、ダンスパーティーが催されることもあります。大外の留学生は、大半を日本人と韓国人が占めています。その他、アジアではタイ、欧米ではロシアやイタリアの学生が多いです。今年はなんと、アイスランドからも留学生がやってきました。留学生は大体全部で400人弱いるようです。
大連に来てもう半年以上経ちますが、一番印象に残っているのは、夏休みに友達と二人で約一ヶ月間の旅行をしたことです。まず、船で天津に向かい、それから、中国人の友達を訪ねて唐山というところに行きました。その後北京へ行き、北京を拠点に内モンゴルや承徳に行きました。さらに河南省へと南下し、鄭州、少林寺、開封、洛陽を観光、最後は上海に行き、そこから列車で大連に戻りました。この旅では、たくさんの人との出会いがあり、また、多くの歴史文物、文化に触れ、忘れがたい経験となりました。帰国までにもできるだけいろいろなところに行き、いろいろなものを見、多くの人に出会い、多くの経験をし、中国をもっと知り、理解したいと思っています。毎日の生活もより充実させ、この留学が、実り多きものとなるようにがんばりたいと思います。(2002年9月記)