ニュースリリース

北九州市立大学からのお知らせ

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ヘンリー・ミラー 展示会のお知らせ

アメリカの小説家・水彩画家ヘンリー・ミラーと日本との繋がりを紹介する展示会を開催します。この展示会ではミラーと日本の深い関係が紹介されます。

開催期間:2023年11月2日(木)〜11月22日(水) ※11/3~11/4は休館
時間:月曜~土曜8:55~21:30 日曜10:00~18:00 
場所:北九州市立大学図書館
入場無料・予約不要
お問い合わせ先:wearnold@kitakyu-u.ac.jp

 ヘンリー・ミラー(1891-1980)はニューヨーク市で生まれ育ち、ギャラリーで見た日本の美術に惹かれるようになりました。1930年にパリに移住し、ジャポニスムとして知られる流行を経験、1953年にはミラーの文学作品が日本語に翻訳されました。特に小説『北回帰線』は1950年代から1960年代の日本で人気を広めました。1960年代後半から1970年代初頭にかけて、ミラーは日本で人気のある文化人となりました。特に1967年にホキ徳田と結婚したことで、彼の名前や文学作品は日本全国に広まり、日本のゴシップ雑誌でもよく取り上げられるようになりました。
 このユニークな展示会には、ヘンリー・ミラーに関する日本語のオリジナル資料が含まれています。展示会では久保貞次郎や上野霄里(ウェノー・ショーリー)など、日本人作家と築いた特別な友情が紹介されます。また、1953年に日本語版で出版されたミラーの小説『セクサス』(1949年)や希少本の版なども展示されます。特に興味深いのは、谷崎潤一郎(1886-1965)が書いた小説『鍵』への未公開の序文に関するミラーの手書き原本の手紙です。展示会では1960年代から1970年代の様々な雑誌も展示され、この時期にミラーがどれほどの人気であったのかがわかります。一生を通じて日本に高い関心をもっていたミラーの世界を、お楽しみください。

※当展示会は北九州市立大学外国語学部のアーノルド・ウェイン准教授によって企画されています。
企画内容は日本学術振興会が行う「科学研究費助成事業」による研究成果に基づいており、「ジャポニスムとヘンリー・ミラー:彼の生涯と作品に与えた日本の影響の実証」(18K12321)および「ヘンリー・ミラー研究におけるアメリカ文学の体系的な動向のレビュー:1935年から現在まで」(22K00487)の助成を受けています。

お問い合わせ先
北九州市立大学 外国語学部英米学科        
アーノルド・ウェイン 電話 093-964-4264

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