外国語学部

国際関係学とは

世界には戦争、民族紛争、人種差別、飢餓、難民、貧困、累積赤字、貿易摩擦、環境破壊といった諸問題が山積しています。これらの問題はそれぞれが孤立して存在しているわけではなく、相互に関連しています。たとえば、ある国で内戦が勃発すれば難民の大量流失、貧困や環境破壊を誘発するとともに、飢餓が増大します。その結果、人類にとって大きな脅威となります。

このように複雑に絡み合った地球的規模の諸問題は、これまでのように政治学、法学、経済学といった個別の学問領域の枠内だけでは有効な解決の糸口を見出すことが困難となっています。より多角的で総合的な「ものの見方」が必要となります。「国際関係学」とは、歴史学、政治学、社会学、経済学などを踏まえたうえで、学際的な視点から国際社会の諸問題を分析し、現実に対処する方法を模索するための学問領域と言えるでしょう。

したがって「国際関係学」は、従来から国際社会の構成要素であった主権国家や国家間関係だけではなく、国際社会の新たなアクターとして登場してきた国際機構、多国籍企業やNGOのような民間団体、民族集団をも研究対象とします。

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