趙 昌熙/チョ チャンヒ/Changhee Cho
所属 | 【学部】 機械システム工学科 【大学院】 環境工学専攻・機械システムコース |
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役職/職名 | 教授 | |
学位(授与機関) | 工学博士(九州大学) | |
担当科目 | 【学部】 微分方程式、機械設計法、材料力学演習、機械工学実験など 【大学院】 設計工学特論 |
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略歴 | 2002年 九州大学大学院工学研究科博士後期課程修了 2002年 日本学術振興会特別研究員 2003年 北九州市立大学国際環境工学部機械システム工学科・講師 2006年 北九州市立大学国際環境工学部機械システム工学科・准教授 2021年 北九州市立大学国際環境工学部機械システム工学科・教授 |
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専門分野 | 1. 生体機械工学、バイオトライボロジーに関する研究 2. 臨床用人工関節の長寿命化・高性能化に関する研究 |
業績紹介
【 主要論文 】
▪ Elasto-Plastic Contact Analysis of Ultra-High Molecular Weight Polyethylene for Artificial Knee Joint using Finite Element Method, Proc. of the International Tribology Conference Nagasaki 2000, Vol.2, pp.1503-1508, 2001.
▪ 摘出人工膝関節における摩耗の評価,日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.22,pp.169-173, 2001年.
▪ 摘出人工膝関節の形状測定に基づく超高分子量ポリエチレン脛骨コンポーネントの接触解析,日本機械学会論文集,C編,第68巻,第668号,pp.258-264, 2002年.
▪ 弾塑性接触解析に基づくUHMWPE脛骨コンポーネントの疲労摩耗挙動の考察,日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.23,pp.373-379, 2002年.
▪ UHMWPE脛骨コンポーネントにおける塑性流動の有限要素解析:応力分布と摩耗挙動に及ぼす影響,日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.24,pp.221-226, 2003年.
▪ Elasto-plastic contact analysis of an ultra-high molecular weight polyethylene tibial component based on geometrical measurement from a retrieved knee prosthesis, Proceedings of the Institution of Mechanical Engineers Part H : Journal of Engineering in Medicine, Vol.218, No.4, pp.251-259, 2004.
▪ UHMWPE脛骨インサートにおける塑性流動現象の再現および摩耗への影響の検討,日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.26,pp.319-325, 2005年.
▪ 人工関節用超高分子量ポリエチレンの疲労性はく離摩耗機構の実験的考察,日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.27,pp.253-260, 2006年.
▪ 金属製大腿骨コンポーネントの微小表面突起が超高分子量ポリエチレン脛骨インサートの摩耗に及ぼす影響,日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.28,pp.247-254, 2007年.
▪ 人工膝関節大腿骨コンポーネントの微小表面突起と超高分子量ポリエチレンとの接触解析,日本臨床バイオメカニクス学会誌,Vol.29,pp.373-380, 2008年.
▪ 未使用人工膝関節部品の微細表面形状の観察および測定,臨床バイオメカニクス,Vol.30,pp.363-370, 2009年.
▪ Influence of microscopic surface asperities on the wear of ultra-high molecular weight polyethylene in a knee prosthesis, Proceedings of the Institution of Mechanical Engineers Part H : Journal of Engineering in Medicine, Vol.224 (H4), pp.515-529, 2010.
▪ 未使用大腿骨コンポーネントの微小表面突起と超高分子量ポリエチレンとの接触解析,臨床バイオメカニクス,Vol.32,pp.267-276, 2011年.
▪ 微小表面突起の数や移動が超高分子量ポリエチレンの摩耗に及ぼす影響,臨床バイオメカニクス,Vol.33,pp.293-301, 2012年.
▪ 超高分子量ポリエチレン脛骨インサートの微細加工痕の接触解析,臨床バイオメカニクス,Vol.34,pp.171-178, 2013年.
▪ 人工関節用金属部品の表面突起形状の許容基準に関する研究,臨床バイオメカニクス,Vol.35,pp.219-225, 2014年.
▪ Influence of microscopic machining grooves on the wear behavior of UHMWPE tibial insert in virgin knee prosthesis, Transactions of the Materials Research Society in Japan, Vol.40, No.2, pp.129-132, 2015.
▪ Influence of Elastic Recovery of Machining Surface Asperities on the Contact Stress and Plastic Strain of Polyethylene Tibial Insert in Virgin Knee Prosthesis, Tribology Online, Vol.11, No.2, pp.320-325, 2016.
▪ 摘出人工股関節ポリエチレンライナーの摩耗特徴の観察,臨床バイオメカニクス,Vol.37,pp.243-249, 2016年.
▪ 人工股関節におけるコンポーネントインピンジメントの有限要素解析,臨床バイオメカニクス,Vol.38,pp.275-283, 2017年.
【 著書 】
▪ Wear Phenomena in Knee Prostheses and Their Finite Element Analyses, Biomechanical Systems Technology: Muscular Skeletal Systems (Edited by Cornelius T. Leondes), Chap.8, pp.245-277, World Scientific Publishing Co. Inc., 2009.
▪ Wear phenomena of ultra-high molecular weight polyethylene (UHMWPE) joints, Wear of orthopaedic implants and artificial joints (Edited by Saverio Affatato), Chap.8, pp.221-245, Woodhead Publishing Limited, 2012.
受験生向けメッセージ
本研究室では、機械設計技術の基本を学び人工関節の臨床寿命や性能向上のための最適設計などの生体機械工学分野にどのように応用するかを卒業研究を通して学びます。
企業メッセージ
これまでの研究テーマにとらわれず、医療福祉器具の開発および設計・評価に関する研究など、医療福祉および生活(生命)支援に関連する幅広い研究分野に挑戦したいと思っております。
研究内容・所属研究室紹介
現在の臨床用人工関節では、荷重支持性・運動性・耐摩耗性・固定性などに解決すべき多くの問題が残っています。これらの問題の中でも、とくに臨床用人工関節の接触面の片方にベアリング材料として使用されている超高分子量ポリエチレンの摩耗発生問題は、臨床現場から緊急な解決策が要求されています。現在は主に、この問題の解決を目指して、摩耗発生メカニズムの解明や摩耗に影響を及ぼす因子の究明、臨床用人工関節の摩耗低減化などに関する研究を行っています。