ひびきのキャンパス

エネルギー循環化学科

エネルギー循環化学科

概要

化学のアプローチで、より良い物質循環のための技術開発を推進する。

低炭素・循環型社会に貢献する化学技術者・環境技術者を養成する。

 人類が直面する環境・エネルギー問題を解決するため、化学を基礎とする環境技術で、自然と共生する資源・エネルギー・物質の循環型システムを開発します。環境に優しい新素材の開発、エネルギー・資源の有効利用、物質の高度リサイクルシステムの開発、有害物質の処理および資源化、環境浄化、環境分析に貢献できるグローバルな環境人材を育成します。

エネルギー循環化学科 index エネルギー循環化学科 index

環境の保全・改善を目指した3つの教育・研究分野

3つの教育・研究分野

化学プロセス分野 【所属教員紹介】

 エネルギー負荷をできるだけ小さくする化学プロセスや、天然ガス・バイオマス・太陽光をはじめとする低炭素エネルギープロセス、物質の高効率な分離・回収・精製プロセスを開発します。

● エネルギー化学: 天然ガス・バイオマス・太陽光エネルギーの利用技術
● 触媒工学: 低環境負荷な物質合成プロセス、エネルギー化学プロセス
● 分離工学: 物質の高純度化プロセス、希少資源の回収プロセス

化学プロセス分野化学プロセス

先進マテリアル分野【所属教員紹介】

 最先端のナノテクノロジーを駆使し、環境調和型の機能性材料や物質の超高感度検出法を開発します。

● 環境材料化学: 物質の分離・回収・輸送のためのソフトマテリアル
● ナノ材料化学: ナノメートルサイズの規則的な孔をもつ機能性材料
● センサ工学: 高感度な化学センサ、生体臭気からの疾病診断センサ

先進マテリアル分野 先進マテリアル分野

環境プロセス分野【所属教員紹介】

 天然資源や廃棄物の有効利用技術、高効率で安全な汚染修復技術、高精度な環境分析技術を駆使して、自然と共生する循環型社会を創造します。

● 環境分析: 大気・土壌・水環境の超微量分析とモニタリング
● 環境修復: 土壌・地下水・上下水・水環境の汚染修復技術
● 資源循環: 生活排水・家庭ごみ・産業廃棄物の処理と再資源化

環境プロセス分野環境プロセス分野

教育課程・教育方法の特色

基礎学力の手厚いサポート

エネルギー循環化学科 イメージ

● 高校で学ぶ数学・物理・化学の補習授業
● 無料のTOEIC対策 (英語の補習授業、英語学習支援室)
● 化学の知識を実際に活用し定着させるための演習科目
 (物理化学、有機化学、無機・分析化学、化学工学)
● 基礎的な実験技術の習得を重視した実験・実習科目

少人数での実践的教育

エネルギー循環化学科 イメージ

● 1学年45名の学生に対して16名もの教員を配置
● エンジニアリングアドバイザー(EA)やティーチングアシスタント(TA)による親身な学修支援
● 学生実験室や計測分析センターの豊富な実験設備
● 卒業研究では充実した研究設備の他に、個人のパソコンと机を完備
● 個々の学生の特徴に合わせたマンツーマンでの研究指導

多様性と実力を兼ね備えた教授陣

エネルギー循環化学科 イメージ

● 国内トップレベルの教学歴の研究者 (東京大学・九州大学など)
● 企業や公的機関での実務経験が豊富な技術者(栗田工業・熊谷組・産業技術総合研究所・国立環境研究所など)
● 外国人教員・女性教員などの多様性
● 外部研究費の豊富な獲得実績

学科長メッセージ

エネルギー循環化学科は、エネルギー・資源・環境が関連する地球規模の問題を『化学』を使って解決することを目指しています

エネルギー循環化学科長 藍川 昌秀 (Masahide Aikawa)

 みなさんは化学という言葉から何を連想しますか?「化学物質」や最近よく聞く「マイクロプラスチック」のような言葉から、もしかすると化学に対して環境に優しくないイメージを持っている人もいるかもしれませんね。しかし、化学は様々な環境問題を解決するための強力な武器でもあるのです。
 エネルギー循環化学科では、バイオマスの化学変換による燃料合成や光触媒を用いた水素製造などの再生可能エネルギーの研究や、化学反応を利用した希少資源・有用資源の分離・回収技術の開発、環境の精確な測定と新しい分析・処理技術の探索など、『化学』と『環境』の融合を目指した研究を進めています。またこれらの研究を通じ、環境問題を化学の知識・技術で解決できる研究者・技術者を育てていきたいと考えています。
 高校の授業で『化学』に興味を持ち始めたみなさん、日々の生活を送るなか『環境』のことが気になってきたみなさん、ぜひ一度北九州市立大学国際環境工学部エネルギー循環化学科を見に来てください。化学や環境についての幅広い知識と経験を持った教員と、学びのために必要な設備や教育プログラムが、いつでもみなさんを歓迎します。

大学案内 (エネルギー循環化学科)

大学案内

大学案内2021/約0.7MB/2ページ

大学案内2020/約0.5MB/2ページ

大学案内2019/約2.1MB/2ページ

カリキュラム

充実したカリキュラム

 4つの科目群を修得し、卒業研究に取り組むことによって、企業や大学院でさらに高度な化学技術・環境技術を身につけるための総合的な実力が身につきます。

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基盤教育科目

教養教育科目・外国語科目

カリキュラム

● 社会での活躍を支える人間性・主体性・社会性の育成
 (環境問題事例研究、技術者のための倫理、社会学習インターンシップなど)
● 英語によるコミュニケーション能力の向上

専門教育科目

工学基礎科目

エネルギー循環化学科 カリキュラム

● 専門科目を学ぶための知的基盤の形成
 (微分方程式・化学熱力学・基礎有機化学・基礎無機化学・基礎化学工学など)
● 基礎的な実験技術・レポート作成能力の修得
 (化学実験基礎、分析化学実験)

専門科目

エネルギー循環化学科 電子顕微鏡

● 体系的な学習による化学技術者としての専門基礎知識の確立
 (物理化学、有機化学、無機化学、分析化学、化学工学など)
● 充実した実験設備による化学実験技術の習得
 (物理化学実験、有機化学実験、環境分析実験、化学工学実験など)
● 演習による論理的な思考能力の養成
 (物理化学演習、有機化学演習、無機・分析化学演習、化学工学演習)
● 研究開発局面で必要となる応用科目の履修
 (触媒工学、電気化学、先端材料工学、高分子化学、資源循環論など)

卒業研究

エネルギー循環化学科 環境問題事例研究

● 論理的な思考に基づく企画立案能力の養成
● 専門知識や技能を実際に運用する訓練
● 未知なる問題を解決する研究開発能力の育成
● 研究成果を論文にまとめて発表するプレゼンテーション能力の向上

卒業要件単位数 130単位

各科目の詳細はこちらから→シラバス(カリキュラム)

授業科目間の系統図はこちらから→カリキュラムツリー

カリキュラムツリーや、下記の授業科目は令和2年度入学生用を掲載しています。

基盤教育科目

教養教育科目 (24単位)
人文・社会
経済入門Ⅰ 心と体の健康学 考え方の基礎
キャリア・プランニング 経済入門Ⅱ 経営入門
現代人のこころ 倫理入門 日本語の表現技術
アジア経済 ことばとジェンダー 技術者のための倫理
スタートアップ研究 企業研究 社会学習インターンシップ
人文社会ゼミ 国際経済研究 知的所有権
キャリア・デザイン 地域のにぎわいづくり
環境
未来を創る環境技術 地域防災への招待 自然史へのいざない
環境問題特別講義 環境学入門 環境問題事例研究
生態学 環境都市論
外国語教育科目 (8単位)
英語Ⅰ 英語Ⅱ 実戦英語
英語Ⅲ 英語Ⅳ 英語Ⅴ
英語Ⅵ 英語Ⅶ
留学生特別科目
College English I College English II 総合日本語A
総合日本語B 技術日本語基礎 ビジネス日本語
日本事情

専門教育科目

工学基礎科目 (26単位)
数学基礎 統計学 微分方程式
環境情報学概論 数値解析 一般物理学
環境物理学 基礎物理化学 化学熱力学
基礎有機化学 有機化学Ⅰ 基礎無機化学
基礎化学工学 化学実験基礎 分析化学実験
専門科目 (64単位)
化学平衡論 反応速度論 量子化学
物理化学演習 物理化学実験 有機化学Ⅱ
有機合成化学 高分子化学 有機化学演習
有機化学実験 無機化学Ⅰ 無機化学Ⅱ
先端材料工学 無機・分析化学演習 分析化学
環境分析化学 大気浄化工学 環境分析実験
化学工学 分離工学 工業化学プロセス
反応工学 生物反応工学 触媒工学
化学工学演習 化学工学実験 地圏環境学
水質変換工学 資源循環論 生態工学
環境マネジメント学 環境経済学 環境保全学
遺伝子工学 細胞生物学 エネルギーマネジメント
環境シミュレーション ライフサイクルアセスメント
卒業研究 (8単位)
卒業研究

卒業後の進路

予想される未来のフィールド

エネルギー循環化学科 進路1 エネルギー循環化学科 進路

 卒業生の多く(60%以上)は、大学院へ進学してより高度な研究開発能力やプレゼンテーション能力を身につけた後、化学・エネルギー・環境に関連する企業などに技術系総合職/専門職として就職し、化学技術や環境技術の分野で活躍しています。学部卒の場合は、県内の製造業やサービス業の事務系総合職/一般職に就くことが多いです。

  • 化学・材料関係: 新材料・新製品・生産技術・環境修復技術の開発、品質管理
  • エネルギー・エンジニアリング関係: 新プロセスの開発、プラントの設計・メンテナンス
  • 環境・計測関係: 環境分析、環境管理、分析装置開発、技術調査、コンサルティング
  • 機械・電気・鉄鋼関係: エネルギーデバイス・電子機器・リサイクル技術の開発
  • 研究関係: 大学・国立研究所・公的機関における研究開発
就職決定率は、例年ほぼ100%を誇ります。

就職(大学院修了者を含む)

化学・材料関係

 石原ケミカル、宇部エクシモ、キャタラー、小倉合成工業、阪本薬品工業、住友精化、太陽石油、多摩化学工業、中国精油、東洋ゴム工業、東横化学、日本ペイント、富士石油、室町ケミカル、やずや、ユニチカ など

エネルギー・エンジニアリング関係

 山九、新興プランテック、高田工業所、日揮プラントイノベーション、日水コン、日鉄住金環境プラントソリューションズ、広島ガス、三島光産、神鋼環境ソリューション など

環境・計測関係

 化学物質評価研究機構、カネカテクノリサーチ、計測検査、東亜非破壊検査、西日本家電リサイクル など

機械・電気・鉄鋼関係

 アステック入江、京セラ、西日本メタル、日立パワーソリューションズ、古河電池、三井ハイテック など

その他

 アウトソーシングテクノロジー、テクノプロR&D など

大学院進学

北九州市立大学大学院 国際環境工学研究科

その他

 九州大学大学院 総合理工学府、九州工業大学大学院 生命体工学研究科 など

取得できる資格など

取得資格

毒物劇物取扱責任者

受験資格

危険物取扱

甲種危険物取扱者
甲種消防設備士 (特類を除く)
衛生工学衛生管理者
作業環境測定士 (要実務経験1年)
廃棄物処理施設技術管理者 (要実務経験2年)

推奨資格

環境計量士

環境計量士
公害防止管理者 (大気1種・水質1種)
環境計量士(濃度関係)、 一般計量士
高圧ガス製造保安責任者 (甲種化学)
放射線取扱主任者、 エックス線作業主任者
二級ボイラー技士、 エネルギー管理士
技術士・技術士補

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