ミクロ経済学研究-人を観察する―
担当教員朱 乙文 | 所属経済学科 | 専門分野ミクロ経済学、不確実性と情報の経済学 |
ゼミの内容
朱ゼミでは、ミクロ経済学のさまざまな分析手法を学習し、それらをもちいて現実の興味深いミクロ経済行動やミクロ経済現象などについて分析を試みることを通じて、ミクロ経済学をより深く理解します。
そもそもの担当教員の専門分野は、この世の中で情報はどのように動き、我々の経済活動にどのように影響を及ぼすかという問題についての研究です。たとえば、近年、インターネットが急速に発展し、ネットサーフィンによる情報検索やネットショッピングなど、大きく経済活動は変化をしてきています。このような現象も情報に纏わる研究テーマの一つとなります。
朱ゼミでは、ミクロ経済学をより深く理解するために、情報と関わる経済行動だけではなく、日常生活でよく目にする面白いミクロ経済行動や現象などを見つけて、ミクロ経済分析手法をもちいて、解明を試みます。具体的に、ゼミ参加者の卒業研究テーマとしては、「ソフトウェア産業政策に関する研究」「ゲーム理論研究」「「佐賀銀行の取り付け騒ぎ」からみる群れ行動研究」などがあります。
ゼミ生はこんなことができるようになる!
経済的思考力・観察力が身に付く!
- 物事の複雑な裏面を覗くことができる。
- 戦略的思考が身につく。
- 自分を見る方法について勉強できる。
ゼミ生 (OG・OB) の内定先
地方銀行、証券会社、地方公務員など。
ゼミ生の声
ゼミはとても和気藹々!(K.M.)
口調はとても穏やかで、その声は癒しの効果あり!(N.Y.T.K.)
このゼミを目指す人の推奨履修モデル
- 1年: 経済学入門AとB、数学、統計学ⅠとⅡ、ミクロ経済学Ⅰ、マクロ経済学Ⅰ
- 2年: ミクロ経済学Ⅱ、マクロ経済学Ⅱ、産業組織論ⅠとⅡ
- 3~4年生: 公共経済学、経済学史Ⅰ、Ⅱ、外書購読
ゼミの活動内容
- 2年春休み: ゼミ内定者には課題を出して、ゼミへの準備をさせることもある。
- 3年春学期: ミクロ経済学、経済数学など基礎的知識について学習する。
- 3年秋学期: 行動経済学、ゲーム理論などの分析手法を学習し、現実経済への応用について考える。また卒業研究テーマ決定について考える。
- 4年春学期: 卒業研究のための分析準備
- 4年秋学期: 卒業研究のまとめ
以上のような研究活動だけではなく、ゼミ参加者間の付き合いを通じで、組織活動についての経験をも蓄積します。ゼミ旅行やゼミコンペなども行います。
ゼミで使用している「テキスト」や「おススメ本(漫画も含む)」
- 井堀利宏『入門ミクロ経済学』新世社
- 永田・荻沼・荒木『標準ミクロ経済学』東洋経済新報社
- 友野典男『行動経済学-経済は「感情」で動いている―』光文社新書
- 神戸 伸輔『入門 ゲーム理論と情報の経済学』日本評論社
- 水野勝之『テキスト経済数学』中央経済社
- 永田・田中『経済数学』培風館
ゼミ指導教員の担当授業
- ミクロ経済学Ⅰ(専門基本科目)
ミクロ経済学の入門的知識を解説します。具体的に、本講義は、「希少性から引き起こされる資源配分の問題がどのように解決されるか」という基礎的な問いに対して、基本的なミクロ経済分析ツールを用いて解答を提示し、市場メカニズムの働きやその意義などについての理解を深めます。 - ミクロ経済学Ⅱ(専門基本科目)
この科目では、「ミクロ経済学Ⅰ」もしくは「ミクロ経済学」(旧カリ科目)の内容をベースにし、ミクロ経済学の基礎的な知識をより深く理解することを目的とします。具体的に、ここでは、消費者行動の理論と生産者行動の理論を中心に、個別経済主体の最適行動の決定から出発するミクロ経済学の論理と基本的分析手法を学習します。