60周年を超えてさらなる発展を

北九州市立大学経済学部は、1953年に商学部として開設され、60年以上の長い歴史と伝統を刻んできました。これからも、さらなる教育・研究の発展を目指して一層の努力を続けてまいります。
近年、世界では、他に類を見ないほどの急速な経済社会の変貌を経験しています。グローバル化が進展し、「モノ、カネ、ヒト」の動きが活発になり、また、AIの発展に代表されるような、技術革新が進んでいます。一方で、私たちが生活して行く日本社会においても、少子高齢化の問題、経済・情報格差の問題、環境・エネルギーの問題など様々な問題が進行しつつあります。
このような世界の経済社会の変化を背景に、時代の変化を反映した教育を行うため、豊かな教養を身につけ、経済学、経営学、会計学、および情報科学について深い知識をもつと同時に、これらをもちいて、現代の社会や経済・企業経営に関する諸問題を自ら発見し解決できる人材を育てることを目指し、「みずから現実の中で課題を発見し、この課題を解決する能力を兼ね備えた問題解決型人材を養成する」を学部の教育理念・目標として掲げて、現在に至るまで、教育力の向上を図ってきています。
この目標を達成するために、経済学部では、精緻なカリキュラム構成だけではなく、外国語力の向上に注力すると同時に、公務員講座、簿記検定講座、キャリア支援講座などの経済学部独自のプログラムを提供しており、目まぐるしく変動する時代に対応する総合的な能力を養う体制を構築しています。さらに公立大学ならではの少人数クラスのゼミナールが4年間を通して設けられており、担当教員と他のメンバーとともに、幅広くディスカッションしながら各自興味のある研究テーマを見つけ、専門的に深く掘り下げていく発見的教育プログラムも組み込まれています。
いま日本の社会は、急速にその姿を変えつつあります。社会の価値観が揺らぐ今後は、自分の行動や思考の軸、座標をもった人間が、真価を発揮する世の中になると思われます。高校生のみなさんは、ぜひ我が経済学部に入学され、有為な学友のいる環境で切磋琢磨しあい、その才能を伸ばし強靭な価値観を形成していただきたいと思います。また、地域社会の皆様には人材育成と社会貢献という視点から学部として取り組んでまいりますので、ぜひご支援を賜われば幸いでございます。
経済学部長 隈本 覚
経済学部ロゴマーク - 学生を見つめ続けます -

60周年を記念して作られた経済学部のロゴマーク。オレンジは「活力」、黄色は「知性」、3つのKは「北九州」「経済学部・学科」「経営情報学科」の3つの意味を表します。
また、ひまわりの花言葉は「あなただけを見つめる」。学生達への惜しみない愛情と、真摯な指導姿勢の意味を込めています。
学部沿革 - 半世紀の歴史と伝統を刻む -
年暦 | 内容 |
---|---|
1953年 | 商学部設立 |
1965年 | 商学部経営学科開設 |
1966年 | 商学部経済学科開設 |
1981年 | 大学院経営学研究科開設 |
1989年 | 大学院経済学研究科開設 |
1993年 | 経済学部に改組(経済学科・経営情報学科) |
2000年 | 昼夜開講制 |
2003年 | 経済学部改革の実施(教員評価、TOEIC受験義務化等) |
2005年 | 大学が公立大学法人に移行 |
2007年 | 専門職大学院マネジメント研究科開設に助力 |
2008年 | インターンシップの単位化実施 |
2012年 | 数学、英語の入学前教育の実施 |
2013年 | 経済学部開設60周年、ロゴマークの決定 |