高木先生が共同制作したSDGsボードゲームがキッズデザイン賞を受賞
政策科学科の高木先生が、東京都板橋区・株式会社石塚計画デザイン事務所・株式会社10と共同で制作した板橋区オリジナルのSDGsボードゲーム「いたばしさんぽ」が、第19回キッズデザイン賞「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」の受賞作品に選ばれました。
キッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子ども を産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に2007年に創設されました。子ども用にデザインされたものはもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが対象です。
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板橋区職員とともに賞状を手にする高木先生(写真提供=板橋区)
高木先生は、慶應義塾大学在職時の2023年に「いたばしさんぽ」の制作プロジェクトに参画し、自身が考案した身近な暮らしとの接点を見つけることで、SDGsを自分ごとにする手法「みぢサス」を援用することで、ボードゲームの制作に貢献しました。
北九州市立大学に着任された後も「いたばしさんぽ」に携わるほか、SDGsの行政での活用をテーマとした板橋区職員研修の講師を2022年度から毎年務めています。
今回受賞したSDGsボードゲーム「いたばしさんぽ」は、サイコロを振り出た数を進めながら、区内の名所など、板橋のまちが描かれた盤面を巡るゲーム。盤面には、まちで実践しているSDGsの取組などが記載されたマスがあり、止まったプレイヤーは記されたアクションをこなします。中には「教室の中にあるSDGsを見つける」など、協力して考えるミッションもあり、チームでミッションをこなしながらポイントを獲得し、ポイント数を競います。区の特徴やSDGsの取組を学びながら、多様な考えに気づくことで、SDGsの知識を深めることができます(以上、板橋区プレスリリースから引用)。
「いたばしさんぽ」は、絵本『くっついた』や『ちいさなおうさま』などの作者である絵本作家の三浦太郎さんがイラストを手がけており、英語版も発行されています。「いたばしさんぽ」の盤面が印刷されたリーフレットは、区立小・中学校に通う児童・生徒に配布されています。
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キッズデザイン賞の受賞について、高木先生は「SDGsのようなグローバルな概念を自治体で活用できるようにすることは自分の研究テーマの一つです。公共政策学の視点から、主に自治体政策へのSDGsの反映について研究していますが、住民がSDGsを理解しやすい環境を整えることも研究領域に含まれますので、今回の受賞は励みになります」とコメントしています。



