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政策科学科 吉田ゼミがフィリピン研修を実施しました!

法学部政策科学科吉田ゼミの3年生では、政策実践プロジェクトの一環として、7泊8日のフィリピン研修を行いました。本研修では、フィリピンの社会政策や地域社会の現状を多角的に学ぶことを目的に、政府機関、教育機関、バランガイ(最小行政区)、NGOなどを訪問しました。

バランガイ訪問では、人口規模で全国第2位のケソン市内のバランガイ・バタサンを訪問し、組織の仕組みや条例制定のプロセスについてヒアリングを実施しました。災害対策本部では、緊急物資やレスキュー用の器具を見学しました。


高校訪問では、高校3年生の授業に参加して現地の生徒と交流しました。言語の壁を越えて有意義な時間を過ごすことができました。

また、フィリピン政府の福祉政策に関して、低所得者層を対象とした条件付き現金給付制度の仕組みを学びました。その一環として、女性の生計向上事業であるサリサリストア(小規模生活雑貨店)を視察し、組織設立の経緯についてヒアリングを行いました。

研修後半は、ソーシャルワーカーの家庭訪問に同行するため、貧困地区でのフィールドワークを行いました。「Habal Habal」と呼ばれる荷台付きバイクに乗って進みましたが、水はけが悪く洪水が多い地域のため、途中から徒歩での移動となりました。


さらに、LGBTQのアドボカシー団体を訪問し、自治体における条例整備の現状や性的マイノリティを取り巻く社会環境について学びました。また、社会階層による格差の現実についても意見を伺い、団体によるバランガイとの協働について具体的な取り組みについて伺ったほか、新規メンバー研修の一部にも参加しました。

全日程を通じて、社会政策(4Ps)、行政組織(バランガイ)、ソーシャルワーク実践、LGBTQ運動などを幅広く学ぶことができました。今後は、研修成果をまとめた報告書を作成するとともに、今回のフィールドワークで得た知見を活かしてゼミ論文の研究を進めていきます。