政策科学科 田代ゼミが長崎市の文化観光政策を学ぶ地域調査を実施しました!
政策科学科田代ゼミでは、本年度の政策実践プロジェクトとして、長崎市の文化観光政策等を学ぶスタディツアーを2泊3日の行程で行いました。地域共生教育センター(421Lab)の学生プロジェクト「北九州文化観光プロジェクト」とも連携したものです。
長崎市は、伝統的建造物群保存地区を擁し、歴史的文化資産が豊富な都市ですが、近年、スポーツ×飲食・宿泊機能を有する複合施設「長崎スタジアムシティ」が開設され、新たな魅力が付加された一方、「坂のまち」としての長崎は、高齢化する住民の生活課題も深刻化しています。
長崎市における文化観光の推進状況、スポーツまちづくり、地域住民の政策課題等を把握するため、長崎市文化観光部へのヒアリング調査、豊富な歴史文化資源を活用したオリジナルなまちあるきコースを創造するNPO法人長崎の風へのヒアリング調査、関連文化・スポーツ施設への調査を行いました。
文化観光のフォーカスポイントとして長崎市が有する2つの世界遺産(「明治日本の産業革命遺産」「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」)に関連する「軍艦島デジタルミュージアム」「長崎歴史文化博物館」「大浦天主堂キリシタン博物館」「サント・ドミンゴ教会跡資料館」を視察しました。
とりわけ軍艦島デジタルミュージアムでのDX戦略を駆使した展示、大浦天主堂でのキリシタン迫害に関する精緻な展示、サント・ドミンゴ教会跡での発掘された埋蔵文化財の文化観光への活用、豊富な文化資源を駆使して魅力あるまちあるきコースを創造するNPO代表の説明が大変印象的でした。
田代ゼミでは、今回のスタディツアーで得た情報や知見をもとに、文化観光の創造、賑わいの創出、都市デザイン、文化財の活用、地域住民の視点を踏まえた都市政策研究を進めていきます。