教育活動について
地域戦略研究所の教員は、大学・大学院における教育にも携わっています。なかでも、教養教育科目の領域である「地域科目」は、多くの授業を地域戦略研究所の教員が担当しています。
「地域科目」とは、学生自身の学習・生活の地である北九州・下関地域の魅力を知り、地元企業に対する理解と関心を向上させることで自らのキャリア形成について考えることを目的とした教育プログラムであり、2016年度から開講されています。2019年度からは受講対象者が全学部・学群に広がり、地域戦略研究所の教員を中心に、地域課題に関する調査研究の知見、地域・企業との人的ネットワーク等を活かした教育を提供しています。
その他、様々な学部・学群、大学院の教育を地域戦略研究所の教員は担当しています。
■地域科目の紹介[地域戦略研究所の教員が担当する主なもの]
科目名 | 概要 |
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地域の社会と経済 | 北九州・下関地域の発展から現状に至るまでの流れを学習した上で、時代と共に変遷してきた社会的・経済的特性を様々な観点から学ぶことを通じ、地域の課題を発見し、何をすべきか、自らの意思で考えることを目指す。 |
地域の文化と歴史 | 北九州・下関地域のあゆみ、及びその過程で生まれた地域における様々な文化に関して、基本的な事項を学ぶ。そのことを通じ、北九州市等の地域への関心・愛着を深めるとともに、地域の特長や課題を分析・考察するきっかけをつかむことを目指す。 |
地域のにぎわいづくり | 観光やイベントの振興等を通じ北九州・下関地域をにぎわい溢れる地域とするために必要な視点や方策について学ぶ。学生の主体的な学びを重視し、地域に求められるにぎわいづくりに向けた現状と課題を把握・分析し、自らプランを立案すること等を通じ、地域課題の解決に向けた基礎的な力を得ることを目指す。 |
地域と国際 | 企業の海外展開や外国人労働者の受入れの進展、外国人観光客もの増加といった状況にあって、北九州地域の企業や公的機関がどのように取り組んでいるのか、企業や公的機関から海外事業に携わっている担当者を招聘し国際化の実状を話していただき、学生との間で意見交換を行う。 |
北九州市の都市政策 | 北九州市の都市政策について、都市づくり、港湾、産業、保健福祉、環境など分野ごとの政策、及び個別プロジェクトに至るまで包括的に学ぶことで、地域への愛着を深めるとともに、地域の課題を考察するきっかけをつかむことを目指す。 |
まなびと企業研究Ⅰ | 北九州・下関地域の企業、団体について現状、課題、展望を認識、考察し理解を深めることを狙いとする。地域づくり、まちづくりといった分野についての事業や取組を行っている企業、団体に焦点を当てる。 |
まなびと企業研究Ⅱ | 北九州市や下関市の企業団体と連携しながら、代表的なキャリアに関する理論やモデルを学び、大学時代の活動を、今後の就職活動を具体的にプランすることを目的とする。 |
■その他、地域戦略研究所の所員が担当している授業[例示:科目名]
○教養教育科目のライフ・デザイン科目(例:キャリア・デザイン、プロフェッショナルの仕事)
○地域創生学群の専門教育(例:まちづくりマネジメント、福祉環境デザイン論、まちづくり実践論、都市・地域マネジメント論、キャリア学概論、現代社会と福祉、地域調査論、クリエイティブシンキング、地域経営実践論、相談援助の基盤と専門職、地域創生演習 ※ほか多数)
※なお、地域戦略研究所の兼任所員については、各所属の学部等で多様な科目の教育に携わっています。