2016年に創立70周年を迎えた北九州市立大学では、30年後の未来に向けて、「地域」「環境」「世界(地球)」を3つのビジョンと位置づけました。
時代のニーズに応えるとともに、これらが共生する持続可能な社会の創造に向けて、全力で取り組みます。
地 域
北九州市立大学は公立大学として、これまで地域社会に根ざし、地域の人々や産業と共に歩んできました。
地域と共に発展する大学としての役割を自覚し、地域貢献を使命とし、広く社会・市民に開かれ、身近で信頼される存在を目指しています。
そして、地域をキャンパスとして、そこに住む人々や社会との関わりのなかで、実践的フィールドワークを通じて、
地域社会のために活躍・貢献できる次世代の人材を育成するため積極的に取り組んでいきます。
地域と歩む
自ら地域にかかわり、地域の力を集め、
地域社会の発展と豊かな未来を築く
大学の地域貢献度※
総合ランキング 公立大学
大学ブランドイメージ調査
2023-2024(九州・沖縄・山口編)※
地域共生教育センター登録者数
(2023年度)
域内就職者数(北九州市)
(2023年度)
地域共生教育センター(通称:421Lab.)
地域共生教育センターは、地域社会における実践活動を通じ次世代を担う
人材の育成を目指すとともに、北九州市立大学の地域貢献活動の一翼を
担うことを目的に設置されました。
地域を活動フィールドにして、様々な課題に教育プロジェクトとして
取り組むことで、地域と大学がともに成長していく社会づくりを進めています。
活動例 全学部全学科対象。興味がある方はどなたでも参加できます。
- TFT×KitaQ univ.プロジェクト
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先進国では20億人を超える人が肥満や生活習慣病に悩む一方、途上国では8億人以上の人が飢餓に苦しむといった食の不均衡が問題となっています。そうした課題を克服するために、大学生協と協力してTFTメニューを販売したり、学外施設で自分達が考案したメニューを提供したりして、その売り上げを途上国に寄付しています。誰にでも身近な食を通じて自分達にできることは何かを考えながら活動をしています。
- わくわくキッズプロジェクト
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わくわくキッズプロジェクトは、子どもたちが楽しめるレクリエーションを開催し、子どもたちが安心して過ごすことが出来る居場所の提供を目指しています。2023年度は地域の学童や子ども食堂で夏休みの自由研究イベントや工作教室を開催しました。また、夏祭りやハロウィンイベント等、季節に合わせた企画も学内で開催し、たくさんの子どもたちに参加していただきました。
- 青空学プロジェクト
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このプロジェクトは、公害克服の歴史を踏まえて、現在のきれいな空を守っていけるよう、様々なイベントを企画&実施しています。今年度は、より多くの人に環境問題の現状を伝えて理解してもらう取り組みとして、「ペットボトルでの風鈴づくり」や「海ゴミ&魚釣りゲーム」を行いました。参加した子どもたちは、楽しみながらも環境問題について考える機会となったようです。
- 北九州文化観光プロジェクト
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本プロジェクトは、学生視点で北九州市の文化資源を点検・発掘し、新たな活用方策や連携による価値創出を検討することで魅力的な文化観光プログラムづくりを目指しています。2023年度は八幡東区の「東田エリア」を対象とし、現地調査やインタビュー調査を行い、東田エリアにおける新しい文化観光プログラムの創造に挑戦しました。学生同士のディスカッションを重ね、協力連携しながら取り組んでいます!
環 境
北九州市立大学は、環境都市のリーダーを目指す北九州市と、恵まれた産学連携環境を背景に、
生命美あふれる環境共生社会の実現に向けて、特色ある教育・研究開発を実施しています。
2011年12月、北九州市は公害や高齢化など日本が直面する課題に対し、他都市に先駆けて取り組み、国から「環境未来都市」として選定されました。
わたしたちは、環境分野において先進的研究・技術開発と、産学協同活動を推進し、地域や世界への成果の還元に取り組んでいます。
そして、国内外の人材育成に力をいれて、地域から日本産業、国際社会へと幅広く貢献していきます。
環境を育む
環境未来都市「北九州市」の一員として、エネルギー・公害問題克服・
生命など世界に誇る持続可能な環境共生社会の実現に貢献する
SDGsに関連する国際環境工学部の
初年次必修科目「環境問題事例研究」
受講者数(2023年度まで)
副専攻:環境ESDプログラム
受講者数(2023年度まで)
未来地域産業インターンシップ
参加者数(2023年度まで)
北九州市の取組と本学の連携
北九州市は1901年の官営八幡製鉄所の稼働を契機として、鉄鋼や化学などのものづくりの街として発展し、我が国の経済を支えてきました。 しかし、その一方で、1960年代に激甚な公害問題に直面しましたが、産学官民の連携により1980年代に克服することができました。 現在、北九州市では、公害克服を通じて蓄積した経験や技術を生かして、環境国際協力・ビジネスとして海外の都市の環境改善を進めるほか、 わが国最大級の資源循環拠点「エコタウン事業」や、再生可能エネルギーの地産地消を進める「地域エネルギー拠点化推進事業」などを展開しています。 北九州市立大学では、これらの取組に対して、コンサルティング、技術開発や人材育成などの面から幅広く連携しています。
〈公害克服〉
公害克服の取組には、企業や自治体だけではなく、市民も熱心に加わり、取り組みました。
〈北九州エコタウン事業〉
資源循環型社会の実現に向けた取組として、
環境保全と産業振興に貢献しています。
〈地域エネルギー拠点化推進事業〉
低炭素で安定・安価なエネルギーを供給することを目的とする
地域エネルギー拠点を形成するプロジェクト。
北九州市の新成長戦略の主要プロジェクトとなっています。
〈北九州市立大学の取組〉
北九州市立大学では、環境に配慮した持続可能で豊かな産業都市を目指すべく、様々な環境問題に対する学びの取組を行っています。
- ◆環境問題特別講義・事例研究
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国際環境工学部では、環境・SDGsに係る大学の研究や地域企業の課題について、学科横断型の少人数チームで調査研究に取り組みます。調査全体の組み立てから、データ収集・解析、プレゼンテーションまで、すべてを学生が主体となって行います。
- ◆洋上風力発電の人材育成
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洋上風力に代表される再生可能エネルギー等の未来産業に携わる上で重要となる知識を、企業インターンシップに取り組みながら実践的に習得できる機会を設けています。産業全体の俯瞰力とスキルを伴った実践力を持った人材の育成を目指しています。
世 界(地球)
北九州市立大学は、外国語、中でも英語・中国語教育と開拓者精神を伝統とし、
この伝統とともに「外向き志向の世界に適用する人材」の育成を目指しています。
あらゆる分野でのグローバル化が進み、世界的な競争と共生が進む現代社会の中において、様々な異文化を受容し、
多様性の中で生き抜く力が求められています。
地域の延長に世界はあります。
わたしたちは、世界を身近に感じられる環境の中で、語学力はもとより、ダイバーシティ時代を生き抜く力、「チャレンジ精神」を養っていきます。
そして、国内外を問わず様々な人々との交流経験、グローバルな感覚や地球規模で志向する意識を育み、コミュニケーション能力や
課題発見・解決力という実践的な能力を身につける教育を推進し続けます。
世界(地球)とつながる
時代の先を見据え、世界(地球)を視野に
開拓者精神を持って力強く羽ばたく
世界の協定校※
45大学・1研究機関
海外への派遣留学生総数
(2023年度)
海外からの留学生数
国際交流
- TOEIC etc.
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- ●英米学科:TOEIC 730点 50%以上
- ●基盤教育:TOEIC 470点 50%以上
- ●中国学科:2級以上 50%以上
- 留学
北九州市立大学公式マスコットキャラクター「きたきゅっち」
はじめまして。
北九州市立大学公式マスコットキャラクターの「きたきゅっち」です。 ※本学学生のデザインによる、オリジナルキャラクター
2016年に迎えた創立70周年を節目として定めた「地域」「環境」「世界(地球)」の3つのビジョンを踏まえ、
未来に向かって自ら成長する意志をシンボル化したビジョンロゴマークの木から生まれた妖精が「きたきゅっち」です。
これから、大学の顔として様々な場面で活躍していくので、応援よろしくお願いします!
北九州市立大学「VISION BOOK」
2026年に創立80周年を迎えるにあたり、VISION BOOKを制作しました。