「企業のお医者さん」になる

担当教員姚智華 所属経営情報学科 専門分野企業金融

ゼミの内容

本ゼミのテーマは「コーポレート・ファイナンス」で、お金の流れに注目し企業を分析する学問であり、いかに企業価値を最大化できるかについて考えていきます。その中、現在価値や機会費用、埋没費用などの考え方は、個人が意思決定をする際にも役立つ理論です。

ゼミでの勉強の目的は、関心のある学問分野の考え方を身につけ、就活の際に自分自身の強みの一つとなれるように今後の生活で実践していくことにあると個人的に考えています。そのため、ゼミでは受け身的に受講するのでなく、能動的に考えた上、他人との意見交換が必要だと思います。

そこで、ゼミ生同士間のコミュニケーションを増やしていくために、3年次のテキスト発表は2人のグループで行い、4年次の卒論執筆も共著を推奨します。先輩や後輩と交流できる場も設けたいため、1学期に3回ほど3・4年合同でゼミを行います。新歓や追いコンなどのゼミ行事も3・4年合同で行い、原則としては全員参加になっています。その他、ゼミ合宿などの学生主導で企画するイベントもあり、参加は任意です。

ゼミ生はこんなことができるようになる!

  • 財務諸表を含む企業の開示情報から企業の経営状態を読み取れるようになる
  • 財務データや株価データを用いた企業分析、経営に関する助言ができるようになる
  • 企業活動全般に関連する新聞記事の読み取りができるようになる

ゼミ生 (OG・OB) の内定先

野村不動産ソリューションズ、山口ファイナンシャルグループ、福岡ひびき信用金庫など、金融業に就職する学生が多いです。

ゼミ生の声

アンケートでいただいたコメントとして、「先生も優しくやりがいもあるゼミです」、「授業も学生のレベルも高く、とても良い刺激になりました」、「大学の講義を履修しただけではまだまだ理解が及ばないことが沢山ありますが、先生がサポートやフォローをしてくださるので安心できます」、「ゼミ3年次から卒業論文を見据えたカリキュラムになっているので、効率よく時間を使うことができます」などがあります。

このゼミを目指す人の推奨履修モデル

  • 1年:ファイナンス入門、簿記論、会計学入門、統計学入門、経営統計I
  • 2年:企業ファイナンスI・II、計量経済学入門、証券市場論、経営統計II
  • 3年:企業評価論I・II

ゼミの活動内容

3年の第1学期:コーポレート・ファイナンスのテキスト輪読を行い、ディスカッションによってこの学問分野に対する理解を深めながら、卒業論文のテーマについて考えます。
3年の第2学期:卒業研究のグループを決め(単著でも可)、仮のテーマを決めます。その後先行研究のサーベイを行い、報告とディスカッションによって研究テーマを詰めていきます。
4年の第1学期:卒業論文のデータ収集、分析、文献調査のまとめなどの作業をグループワークで行います。学期末に進捗を報告する中間発表(3、4年合同)があります。
4年の第2学期:グループ単位でディスカッションしながら卒業論文を仕上げていきます。学期末に卒業研究発表(3、4年合同)があります。

ゼミで使用している「テキスト」や「おススメ本(漫画も含む)」

これまでのゼミで使用していたテキスト(毎年異なるテキストを使用するため、来年度のゼミで使用予定のテキストについてはシラバスをご参照ください):
  • 新井富雄・高橋文郎・芹田敏夫『コーポレート・ファイナンス 基礎と応用』中央経済社、2016年。
  • 朝岡大輔・砂川伸幸・岡田紀子『ゼミナールコーポレートファイナンス』日経BP、2022年。
参考図書:
  • 砂川伸幸『コーポレートファイナンス入門(第2版)』日本経済新聞出版、2017年。
  • 内田交謹『すらすら読めて奥までわかるコーポレート・ファイナンス(第三版)』創成社、2021年。
  • 井上光太郎・高橋大志・池田直史『ファイナンス』中央経済社、2020年。

ゼミ指導教員の担当授業

ファイナンス入門:ファイナンスとは何か、企業形態の比較、財務諸表に基づく企業分析、企業統治、企業の合併と買収について勉強します。
企業ファイナンスI:企業の視点から出発し、財務活動の三本柱である資金調達、投資決定、配当政策について勉強します。
企業ファイナンスII:投資家視点から出発し、企業価値の評価、有価証券の価値評価、ポートフォリオ理論について勉強します。 ◀ ゼミ一覧ページへ戻る