国際経済の仕組みを理解しよう

担当教員魏 芳 所属経済学科 専門分野国際経済論、国際貿易

ゼミの内容

 国際経済学はヒト、モノ、カネがなぜ国境を越えて動くのか研究している学問です。本ゼミでは国際経済学の基礎理論を習得し、貿易保護、移民、直接投資、自由貿易協定、為替レートなど国際経済に関する幅広いトピックを勉強します。それらの裏の背景、動きの流れ、そして社会厚生にもたらす利益か損害を考察し、自分の言葉で解説できるようにします。ゼミで経済学の考え方、分析手法を学び、経済学的な視点から国際経済の仕組みを理解できることを目指しています。また、その都度新聞の切り取りや雑誌の記事など使用し、最近の国際経済のホットトピックを取り上げて理解を深めます。

 ゼミでは一方的な学習ではなく、教員・仲間と議論しながら学習する形式で進めます。ゼミ生は個人の発表だけでなく、他人の発表を聞いて積極的な発言(コメント・意見・質問など)が求められます。基本的にゼミの時間では、ゼミ生が主役として活躍する場として考えております。毎回の研究発表・質疑応答・ディスカッションを徹底的にさせて、ゼミ生の発言力・プレゼン力・反論力を鍛えます。教員は観察者、コメンテーターとして、みんなの議論を補い、時に難題を出して考えさせます。毎回のゼミは個々のトピックを勉強し、お互いに自由に意見を交換し、緊張感を持ちながら笑いも交える楽しい研究会に努めます。

ゼミ生はこんなことができるようになる!

  • 経済学の思考スタイル・分析アプローチを身につきます。
  • 国際経済の専門知識を習得し、国際経済に関わる諸問題に対する理解を深めます。
  • グローバル化する社会が抱える問題を認識し、経済学的な視点から事象を分析できるようにします。
  • プレゼンテーションの能力が向上します。ディスカッションの練習を通じて人前で発言するのが苦になりません。
  • グループディスカッションの司会進行役を通じてリーダーシップの能力を養います。

たとえば、金利が上がれば国債価格はどうなるか、公共事業を行うと経済、財政にどんな影響を及ぼすかを説明できる、といったことです。

ゼミ生 (OG・OB) の内定先

安川電機、日本郵政、日産自動車販売、トキハ(株)など。

このゼミを目指す人の推奨履修モデル

 1~2年次:しっかり経済学の基礎知識、考え方、分析手法を習得してください。対象科目は数学、経済学入門、グローバル化する経済、ミクロ経済学、マクロ経済学、統計学です。国際経済論Ⅰ・Ⅱの履修済が望ましいです。

 3~4年次:国際経済の仕組みをより深く理解するために、国際貿易、国際金融論、国際マクロ経済学を履修するのが望ましい。その他、各自の卒業研究の内容に沿って関連の専門科目を履修してください。

ゼミの活動内容

  • 3年次前期:国際経済学のテキストを輪読し、基礎理論を固めます。毎回は2-3人の報告者を割り当て、報告者がレジュメを作成し、プレゼンテーションの形式で報告します。報告後全員で質疑応答・討論を交わして理解を深めます。
  • 3年次後期:前期に習得した理論をもとに、より現実な話題やトピックを取り上げてアウトプットの練習を行います。毎回は①経済ニュースの解説 ②自由研究発表 ③グループディスカッションの3つのパートの内容で進めます。各自興味のあるトピックを見つけ、4年次の卒業研究の準備を整えます。
  • 4年次前期:卒業研究のテーマを決めて、関連文献を集め読み込んでゆきます。各自研究調査の進捗状況を随時報告します。
  • 4年次後期:卒業に向けて、論文の執筆に取り組みます。3年生との合同ゼミで卒業研究報告会を行います。  ゼミ生の企画で、飲み会、ゼミ旅行、大学祭の出店などのイベントがありました。勉強のほか、ゼミ生のアイデアでゼミ活動を企画して盛り上げたいと思います。

その他、随時ゼミコンパ、就職対策などを行います。

ゼミで使用している「テキスト」や「おススメ本(漫画も含む)」

  • 伊藤元重著『ゼミナール・国際経済入門』(日本経済新聞出版社)
  • クルーグマン他著 石井菜穂子他訳『国際経済:理論と政策』(新世社)

ゼミ指導教員の担当授業

  • 経済学入門A
    ミクロ経済学の基礎知識と経済学の初歩的な手法を学びます。
  • 国際経済論Ⅰ
    ミクロ経済の応用として、国際貿易、直接投資、自由貿易協定を中心に学びます。
  • 国際経済論Ⅱ
    マクロ経済の応用として、国際収支、為替レート、国際マクロ経済政策を中心に学びます。
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