法務省勤務
人間関係学科
【2023年3月卒業】
福原 諒さん
【クラーク記念国際高等学校出身】
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現在の職業についての内容や
やりがいを感じるところは? - 法務省の中で、罪を犯した人たちの立ち直りを支援する「更生保護制度」を所管する保護局にて勤務しています。現在は総務課企画係に所属し、主に広報に関する業務を担当しています。
更生保護制度は認知度が低く、広報の重要性を感じていますが、なかなか取っ付きにくいテーマなので、どうしたら国民の皆さんに理解していただけるか、ゆくゆくは更生保護の取組にご協力いただけるかを常に悩みながら仕事にあたっています。 日々、試行錯誤の連続ですが、時間をかけて準備をした広報イベントの反響が良かった時は、とてもやりがいを感じています。 -
現在のお仕事を選択されたきっかけは? - 心理学に興味があったので、心理学を活かした仕事に就きたいとぼんやりと思っていました。特に、大学時代に「いじめ」に関する講義を受講した際、いじめの加害者は、家庭等の学校外では被害者である可能性があり、いじめはサイクルにおいて生じやすいことを知りました。また、犯罪心理学の本を読んだ際には、罪を犯した人はその人の気質だけで犯罪に走るのではなく、環境等、社会的要因との相互作用で生じることを知りました。いじめや犯罪の「負の連鎖」を断ち切る支援に関心を持つようになり、現在の仕事を選択しました。
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学生時代に学んだことや
現在のお仕事で役に立っていることは? - 私が大学に入学した2020年は、ちょうどコロナ渦の時期でした。大学の授業はオンラインがメインで、卒業まであまり大学に行く機会が多くなかったのですが、ゼミなどで同期と会えた時はとても楽しかった思い出があります。
外出が制限される中、大学の図書館に通い詰め、心理学の本を読んだり、英語の勉強をしたり、公務員試験対策に励んでいました。
人間関係学科では、心理学、社会学、教育学、社会福祉学など多角的な視点から学ぶことが出来ました。今は、保護局で広報を担当していますが、以前は、保護観察官として、罪を犯した人たちの対人援助業務をしていました。大学で学んだ知識を活用し、罪を犯した原因の見立てから医療福祉機関等の調整など、様々なアプローチから支援を行うことができたと思います。 -
これからの将来について
目標や目指していることは? - 世の中の人にもっと更生保護の取組について知っていただきたいので、広報活動をより一層頑張りたいと思っています。国民のみなさんに更生保護について理解し賛同いただけるような、新しい広報コンテンツの作成に努めていきます。
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