株式会社TVQ九州放送勤務
経営情報学科
【2013年3月卒業】
山﨑 香奈さん
【佐賀県立佐賀西高等学校出身】
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現在の職業についての内容や
やりがいを感じるところは? - 私は現在、株式会社TVQ九州放送で、平日夕方に放送しているニュース番組のメインキャスターを務めています。その日、福岡で起きた事件や事故、経済の動き、注目される人物などを、さまざまな角度から伝えています。多様な分野に精通したコメンテーターに出演してもらい、ニュースをより深く掘り下げます。番組の構成は自分で考え、映像に加えて、どのようなプラスの情報があればニュースを身近に感じてもらえるのかを意識し、必要な資料を準備して演出を組み立てています。また、記者も兼務しているため、日々のニュース取材や特集制作にも携わっています。
ニュースは「生もの」であり、放送直前に情報が更新されることも少なくありません。そうした中で、いかに速く、正確に対応できるかが重要です。放送時間の管理も大切で、1秒、2秒というわずかな時間をどう有効に使うかを常に考えながら、生放送に向き合っています。地震など、いつ起きるか分からない災害に備え、たとえ手元に十分な情報がなくても、避難行動や安全確保を呼びかけられるよう、日々訓練を重ねています。生放送中は、こうした緊張感の中で、頭をフル回転させながら番組に臨んでいます。
さらに、「特集」と呼ばれる約6分のVTR制作も担当しています。興味のあるテーマや会ってみたい人を自ら設定し、取材のアポイント取りから行います。貴重な時間を割いて取材に協力してもらうため、本や新聞で事前に情報を集めるなど、入念な準備をした上で取材に臨みます。放送後に「取材してくれてうれしかった」「家族で放送を見ました」といった声をもらった時には、この仕事のやりがいを強く感じます。 -
現在のお仕事を選択されたきっかけは? - 中学生の頃からアナウンサーに憧れ、大学入学と同時に福岡市内のアナウンススクールに通い始めました。就職活動が近づく中で、アナウンサーになって何をしたいのかをじっくり考えた時、マイクを片手に現場から中継をしたり、インタビューをしたりする自分の姿を思い描くようになりました。自分で取材し、自分の言葉で伝える報道番組のフィールドキャスターになりたいという目標が、次第に定まっていったように思います。
事件・事故、裁判、イベントなど幅広い現場で取材を重ねるほか、長崎の平和祈念式典や、2020年の熊本・人吉に甚大な被害をもたらした豪雨の取材にも携わりました。経済番組「ぐっ!ジョブ」の制作も経験しています。現在はスタジオからニュースを伝えることが主な役割ですが、ニュースに対して自分なりの考えを持つことはもちろん、記者のみなさんから「もっとこんなことも伝えたかった」という想いを聞いて、視聴者に届ける役割も担っていると感じています。 -
学生時代に学んだことや
現在のお仕事で役に立っていることは? - 学生時代は、都市経済や新規事業について研究するゼミに所属していました。北九州市内の企業を訪問するフィールドワークを中心に、経営者の生の声を聞く機会を重ねたことは、現在の仕事につながっています。福祉、製造、スタートアップ、ITなど、さまざまな分野の経営者の話を聞く中で、「北九州を盛り上げたい」という共通の思いを感じ、経済が社会を結び付けていることを実感しました。人の話を丁寧に「聞く力」は、アナウンサーの仕事において大きな土台になっています。
大学4年生の1年間は、テレビ番組のリポーターも務めました。テレQで放送されていた北九州市内の企業を紹介する番組で、企業を訪問し、学生の目線で経営者にインタビューを行っていました。憧れていたアナウンサーの仕事に近く、都市経済学の学びも生かせる絶好の機会に「このチャンスは絶対につかみたい」という想いで応募しましたが、オーディション前日に風邪を引きガラガラ声でオーディションに挑むことになりました。合格の連絡をいただいた時は、飛び上がって喜びました。涙目で必死にオーディションに望んでいた姿が印象的だったそうです。リポーターになってからは、収録で台本が用意されていても、自分で考えた質問を必ず1つ以上することを心がけていました。テレビの制作現場を間近で見て、放送に至るまでにどれほどの時間と手間がかかっているのかを実感できたことは、放送業界を目指す覚悟につながったと思います。
さらに、北九州市立大学の421Lab.(地域共生教育センター)の学生ボランティア1期生として、地域創生学群の学生と共にラジオ番組制作にも取り組んでいました。工場夜景ツアーや若松のミカンなどを取材し、FMラジオのスタジオから生放送で発信しました。地域に根差した活動の中で培った視点や経験は、今、福岡のニュースを伝える仕事に確実に生きています。学部を越えた交流も学生生活をより充実したものにしてくれました。 -
これからの将来について
目標や目指していることは? - テレQはマスメディアではなく「ファン」メディアを目指しています。誰かの「好き」が他の誰かの「好き」になるかもしれない、それをつなげるメディアになろうという考えです。私はこの方向性がとても好きです。ニュースの中には多くの人が注目するものもあれば、ごく僅かな人しか興味を持たない話題もあります。どちらのニュースにも同じエネルギーで向き合い続けて、福岡を多彩なニュースで溢れる街にしたいと思います。街の魅力を作り出すのも、テレビ局の大切な役割だと考えています。
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