北九州市立大学図書館

教えることの復権

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推薦者名
田中淳平
著者・編者名
大村はま 苅谷剛彦 苅谷夏子
所属(学部)
経済学部経済学科
発行年月
2003年10月
出版社名
筑摩書房
内容
本書は、生涯を通じて一教師として国語教育に情熱を注ぎ続けた大村はま氏と、その教え子であった刈谷夏子氏、および夫で教育学者である刈谷剛彦氏との対談を通じて、子どもの自主性を重視しすぎて「しっかりと教える」ことに消極的になりがちな昨今の風潮を批判的に再検討し、「しっかり教える」ために必要な教師の力量とはどのようなものかを論じたものです。 現代国語のような、学習による「進歩」がいまいち自覚しづらい(それゆえ、学生の興味を刺激しづらい)科目において、大村さんが具体的にどのような授業案を考案したかが紹介され、そのような具体的事例をふまえながら「しっかり教える」ために必要な心構えや方法が考察されているので、議論に説得力があって面白いです。教育に携わっている人(もしくは携わろうとしている人)により良い授業設計を考え直すきっかけを与えてくれる良書だと思います。

※図書の画像は出版社から許可をいただいて掲載しています。

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