北九州市立大学図書館

ランチタイムの経済学

2013-0128-1520.jpg

推薦者名
田中淳平
著者・編者名
スティーブン・ランズバーグ
所属(学部)
経済学部経済学科
発行年月
-
出版社名
日本経済新聞出版社(日経ビジネス人文庫)
内容
現代経済学は理系の人もびっくりするような美しい数学的理論として完成している。各家計は効用(=満足度)を最大にするように各商品の需要と労働供給を決定し、各企業は利潤を最大にするように各商品の供給と労働需要を決定し、最後にそれら需要と供給が均衡するように価格体系が調整される、そのような理想化された市場経済の姿が整然と数学的に定式化され、その市場均衡において経済内の諸資源がわずかな無駄もなく効率的に配分されることが厳密に証明されるのである。  本書は、この市場均衡理論のフィルターを通して様々な身近な経済・社会現象を眺めた時、どのような知見が得られるかを語った刺激的な啓蒙書で、「経済学を知っているのと知らないとで社会に対する見方がこんなに変化するのか!」という新鮮な驚きを味わえる一冊である。ミクロ経済学がどんな学問かを知りたい人だけでなく、それを勉強したもののそこからどのような知見を引き出せるのかが理解できなかった人にも是非おすすめしたい。(類書として『経済学で現代社会を読む』日本経済新聞社も良い本です)。

※図書の画像は出版社から許可をいただいて掲載しています。

TOPヘ戻るTOP