北九州市立大学図書館

教員推薦図書

渡部昇一の昭和史(正)【改訂版】

推薦者名
田中淳平
著者・編者名
渡部昇一
所属(学部)
経済学部経済学科
発行年月
出版社名
WAC
内容
私が思うに、戦争に敗れることの最大の痛手は、(戦勝国にも同様の過去があるにもかかわらず)敗戦国のみが過去の「蛮行」を裁かれる、という点である。過去の蛮行に真摯に向き合う姿勢は大切だが、その蛮行のどこまでが「必要悪」でどこからが「正真正銘の悪」だったのかを冷静に考えることも、とくに第二次世界大戦の敗者としてそれ以前の近代史を否定的に見がちな日本人にとって重要である。本書はまさにそのような見方に立って日本の近代史を考察した本で、私にとっては非常に刺激的で興味深かった。本書で提示された見解がすべて正しいと言えるかはともかく、過去の「蛮行」にどう向き合うべきかについて一つの手本を示していると感じた一冊である。

※図書の画像は出版社から許可をいただいて掲載しています。

登録日:2014年03月26日