北九州市立大学図書館

教員推薦図書

経済政策を売り歩く人々

推薦者名
田中淳平
著者・編者名
筑摩書房
所属(学部)
経済学部経済学科
発行年月
2009年3月
出版社名
筑摩書房[ちくま学芸文庫]
内容
本書は、1980年代から90年代前半にかけてのアメリカで、自らの政策提言を政府に売り込もうとする「学者」と「エコノミスト」が繰り広げるドタバタ劇を、彼らの政策に理論的な根拠を与える経済理論の変遷史や、売り込みに成功した政策が実際にもたらした社会的帰結に関するクルーグマン自身の評価を巧みに織り交ぜながら、コミカルに描き出した通俗的経済書の傑作です。大学3年生のときに本書を読んだとき、抽象的な経済理論の本質を驚くほど鮮やかに一般読者に伝えるクルーグマンの力量に強烈な印象を受けたことを覚えています。出版から20年近く経った現時点から振り返った時、経済理論の変遷に対する彼の評価・展望にやや不適切な点があったことは否めないのですが、にもかかわらず本書は経済学および公共政策論の分野における最も魅力的な啓蒙書の一つであることに疑問の余地はないと思います。

※図書の画像は出版社から許可をいただいて掲載しています。

登録日:2014年03月26日