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学部・学科紹介

法学部長からのメッセージ

北九州市立大学法学部 学部長 中村 英樹

 北九州市立大学法学部のホームページへ、ようこそ。

 ここでは、「北九大法学部」の特徴を2つ、紹介したいと思います。ひとつ目は、公立大学の法学部であるということです。ふたつ目は、学生が法律学と政策科学の両方を学ぶことができ、それを通じて「総合的な問題解決能力」を身につけることができるということです。

1.公立大学の法学部
 私たちの学部は、名称からわかるように、北九州市という自治体が設置した【公立】大学の「法学部」です。公立大学に設置された法学部は全国的にも珍しく、本学のほかには、大阪公立大学と東京都立大学にしかありません。公立大学であることによる安心感・安定感に加えて、自治体や公的組織と連携した活動を多く行っていることが、北九大法学部の特徴の一つと言えるでしょう。卒業後の進路に公務員をはじめとする公的な部門を選んでいる学生も3~4割くらいいます。
 また、北九州市立の大学ということで、「北九州出身の学生が多いのではないか?」というイメージがあるかもしれません。しかし実際には、北九州市や福岡県以外から来ている学生も多く、約8割の学生が北九州市以外から、また約5割の学生が福岡県以外から入学していますので、いろいろな地域出身の学生と出会い、共に学ぶことができます。

2.法律学と政策科学の両方を学ぶことで「総合的な問題解決能力」が身につく
 北九大法学部には、【法律】系の科目を中心に学ぶ「法律学科」と、【政策】系の科目を中心に学ぶ「政策科学科」という2つの学科があります。学生は、自分の所属する学科を本籍としながら、法律学科生も政策科学科の科目を、政策科学科生も法律学科の科目を、自分で選択して勉強することができるようになっています。
 では、なぜそのようなカリキュラムになっているのでしょうか。それは、【法律】と【政策】の両方を学ぶことではじめて、私たちは社会のさまざまな問題を総合的に解決する力を十分に身につけることができると考えているからです。
 例えば、「男女の平等」という問題を例に挙げてみましょう。日本では、一人一人が性別に関係なくそれぞれの個性と能力を十分に発揮することができる社会の実現を目指して、男女共同参画社会基本法という法律が1999年につくられています。それから20年以上が経ちますが、果たして社会における男女平等は十分実現できているでしょうか?私たちは法律の理念を参照しながら、日本の社会で実現できていること、実現できていないことを見つけ出さなければなりません。そのためには、法律に関する知識や現在の政策を評価する力が必要です。そうして問題点を見つけたら、次にその解決策すなわち問題を解決するために必要な政策を考えなければなりません。これまでの法律や政策では不十分だったわけですから、より適切な政策を立案する力が、ここでは必要になります。そして、新たな政策を実行するには、新しく法律をつくったり、これまでの法律を改正したりといった形で法律を活用しなければなりませんので、ここでまた法的に考える力や法解釈に関する知識が必要になります。現代社会の問題を見つけ出し分析し解決するためには、【法律】の知識と【政策】の知識が共に必要となることがわかっていただけたと思います。
 このような【法律】と【政策】の両方を学ぶことで、社会のさまざまな問題を総合的に解決する力を身につけることができるカリキュラムを用意していることも、北九大法学部の特徴なのです。

 比較的少人数で学生と教員との距離も近く、安心して学ぶことのできる北九大法学部で一緒に成長しましょう!