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学部・学科紹介

法律学科長からのメッセージ

北九州市立大学法学部 法律学科長 高橋 衛

 法律学科というと、みなさんは「法律を勉強して裁判官や弁護士になる人材を育成する学科」という印象を抱くことが多いかもしれません。もちろんそのような面はありますが、それだけにとどまるものではありません。
 北九州市立大学法学部法律学科では、裁判官や弁護士などの法曹あるいは司法書士などの法律専門職をめざす人を育成するだけでなく、幅広い法律知識が必要とされる公務員や企業人としても活躍できる人を育成するために、いわゆる「リーガル・マインド」(=社会現象を法的に捉える力(法的思考力))を着実に培い洗練させることに力を入れています。

 この法的思考力とは、社会の中で日々発生する様々な問題や争いを法律に基づいて公平適切に解決するために必要な能力――法的な問題点を的確に把握し、対立する利益や価値を十分に考慮してバランスのとれた判断をなし、その上で自ら導き出した結論の妥当性を他者に論理的・説得的に説明する能力――のことです。つまり、それは、国際関係・地域行政・企業活動においてはもちろんのこと、他者と関わるすべての人々にとって、そこで生起しつつある問題や課題の解決をはかるために必要となる重要な能力だと考えられています。

 北九州市立大学法学部法律学科では、以上のような法的思考力を身に付け、現代社会の課題に主体的かつ実践的にかかわることができる人材を育てるための教育カリキュラムを用意しています。
 たとえば、1年次から法律学の基本的科目(法学総論、日本国憲法原論、民法入門、刑法総論、社会法総論など)が用意されており、早い段階で専門教育科目の基礎を修得できるように配慮されています。また、「総合法務」「公共法務」「企業法務」という3つの履修コースを設けて、学生ごとの卒業後の進路ビジョンに対応しています。
 さらに、演習(ゼミ)をはじめとする少人数の授業を重視するからこそ実現できる、学生と教員とが濃密な時間を共有する「距離の近さ」、そして、専門分野についての研究の最前線に立つ個性豊かな教員陣による真摯な指導が、法律学科の大きな特徴となっています。

 北九州市立大学法学部法律学科で「法」を学ぶ楽しさを実感し、多様な将来に向かって着実な一歩を踏み出してみませんか。法律学科は高い志を持つみなさんを待っています。