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機械システムコースは、環境工学専攻の中の一つのコースで、環境負荷低減やエネルギーの有効利用、省エネルギーなどの環境技術に貢献でき、かつ機械工学に関する高度の専門的能力を有する人材の育成を目標として教育研究活動を展開しています。また、環境負荷の低減と経済発展の両立を“継続可能な開発(Sustainable Development)”と捉える視点及び地球規模で環境改善を深慮する視点を持つことのできる人材育成を目指します。物質の創製とリサイクル、国際環境、人間社会の環境情報を取り入れた環境負荷低減に向けた新しい概念と技術を追求します。加えて、材料・機械生産、建設等の分野において、環境、品質、安全性・信頼性を考慮した設計生産法、加工法、さらに同様の理念のもとに最適化された生産技術に関する研究・教育を行います。
養成する人材像としては、ものを作るという分担をグローバル最適化の視点からとらえ、要素技術のみにこだわることのない、広い視野を持つ技術者が考えられます。様々な生産現場では、現在でも環境への対応を求められており、常に最新の情報・知識を学ぶことができ、社会人学生に対しても再教育の場を提供します。
●2年間の前半は、国際関係や環境関係の共通科目と機械工学に関する専門科目などの講義やゼミを中心に教育を行います。これらの履修により、国際社会や環境問題に対して理解を深めるとともに、機械工学の諸分野に関する学識を高めます。
●博士前期課程の後半では、これらの知識を応用して実際の研究テーマに取り組みます。学生一人ひとりが指導教員の指導のもとに研究テーマを設定し、最新の設備や装置を使って研究を行い、修士論文を完成させます。
●このような課程を通して、環境と調和したエネルギーシステムの構築や、環境改善、低環境負荷などの観点から新しい機械技術開発などに貢献できる技術者を育成します。
●博士前期課程を終了後さらに高度の学問を目指す学生は博士課程後期に進学し、博士の学位に挑戦します。
●博士後期課程の講義は専門のみで、修了者はそれぞれの個性と事情に応じて大学や企業、研究所などにおいて自立して研究開発などに従事できる能力を有します。
「研究の楽しさ」というシンプルな理由が大学院へ進学した大きな動機でした。学部 4 年生から研究室に本格的に配属され、研究を進めていく中でそれまでの座学とは違い、自分の手を動かし、自ら考え、未知の領域を解明していくというものほど面白いことは無いと感じたからです。また、大学院に進学することで、社会人、技術者としてのステージを引き上げたいとも考えていました。大学院では学部よりも自身の主体性が重要で、自ら考え、提案し、行動することが求められます。研究だけでなく、講義の課題もそういった創造性を求めるような物になります。大学院生は自分の研究分野のスペシャストになるという意気込み、誇りを持って研究に取り組むべきであり、そうなりたいと私自身も考えています。
また、私は学部生の時、学生フォーミュラプロジェクトに携わっていました。院生の今では現役メンバーにアドバイスをする立場ですが、私もまた、その立場から学ぶことも沢山あります。これは一例ですが、研究以外にも自身の糧となる活動、経験はきっと自分の力になるはずです。
大学院は自分をスキルアップする最後のチャンスです。この2年間をどのように過ごすかは今後を決める大きな鍵となるはずです。大学院の2年間、ひいては自分の将来像まで見通して大学院生活を過ごせることを願っています。