ひびきのキャンパス

在校生・卒業生からのメッセージ

先輩からのメッセージ

大学院 国際環境工学研究科 環境システム専攻 資源化学システムコース

在校生からのメッセージ

※かっこ内の学年は掲載当時のものです。

関本 拓真さん(博士前期課程1年)

● 大学院進学のメリット
 私は現在、有害物質の吸着除去の研究を行っています。私が環境に興味を持ったのは中学生の頃であり、その頃から将来は環境問題の解決に貢献できるような仕事に就きたいと漠然と考えていました。そして、この大学に入学して様々な環境問題について学んでいくうちにレアアース、レアメタルの回収や有害物質の除去を行う現在の研究室に入りたいと思うようになり、4年生時に希望の研究室に配属されました。
 将来、化学関連の仕事に就くのなら大学院を卒業しておいた方が有利だと考えたので大学院進学を4年生の研究室配属前に決めました。大学院進学には多くのメリットがあります。例えば、先ほども述べたように将来化学系の仕事に就くのなら学部卒よりも有利です。 また、国内、国際学会に参加できるため、海外に行く機会もあり外国人と接することで見聞を広めることもできます。

中岡 琢磨さん(博士前期課程1年) 2017年修了

中岡琢磨
● 学術雑誌での論文発表
 私は、有機物と無機物が交互に積み重なった構造を持つ新しい多孔質材料の合成に世界で初めて成功しました。この大学院での研究成果の論文が、Angewandte Chemie (ドイツ化学会誌)に掲載されました。化学分野において世界最高峰の学術雑誌の一つと言われています。
 試行錯誤の結果、新しいものができるとわくわくするものです。学部では研究活動を通して多くのことを学べますが、やっと身についてきた技術をもっと活用したいですよね。大学院ではそれらを活かし、より深く研究に没頭することができるので、私は大学院に進学して良かったと思っています。

奥田 浩史さん(博士前期課程2年) 2016年修了

奥田 浩史
● 研究成果の学会発表
 私は、インターネットの回線にも使われている光ファイバをアンモニアガス検知のセンサとして使用する研究を行っています。光ファイバは軽く小さいので僅かなスペースでも設置することができます。また、その高い防爆性から従来のセンサに変わる新しいセンサとして注目を集めています。
 大学院に進学することで、学会で研究成果を発表する機会を多く得ました。特に大学院でしか得られない経験として海外での学会発表が挙げられます。学会発表の場は、プレゼンテーション能力を高める良い機会であり、国際学会では実際に英語を使って発表します。外国の研究者とコミュニケーションをとる良い機会でもあります。

古賀 慎一朗さん(博士前期課程2年生) 2016年修了

古賀
● 大学院進学のメリット
 私は大学院で太陽光を用いた水の光分解に関する研究をしています。私が大学院へ進学した理由は、高校生のころから再生可能エネルギーに興味があり、それに関する研究に携わりたいと考えていたためです。また、化学の専門知識を活かした研究職に就きたいとも考えていました。
 大学院へ進学して良かったことは、学部よりも専門的な知識や技術を身につけられることでした。先生方はもちろんのこと、研究施設や装置も非常に充実しています。大学院へ進学すると研究の占める時間が大半となり忙しくなります。しかし、空き時間を有効に活用する能力が身につくため、苦労した分だけ得られるものもありました。

卒業生からのメッセージ

※かっこ内の所属は掲載当時のものです。

秋野 雄亮さん (花王株式会社 テクノケミカル研究センター)

 私は2年間の大学院生活で、研究を通して、実験データに対する考察力や化学の技術や知識の基礎を学ぶことができたと思います。大学院での研究テーマは思うように進まず、失敗の連続でもありましたが、そのおかげで最後までやり抜く忍耐力が身に付きましたし、成果を得たときの喜びや達成感を実感することができたと思っています。
 現在は、「コンクリート用混和剤」の開発を行っています。具体的には、ポリマーを用いたコロイドへの吸着・分散技術を利用した"分散剤"の研究開発やセメントの水和硬化反応の促進技術を用いた"早強剤"の研究開発などです。これらの技術を駆使して、お客様に喜びや感動を与えられるようなコンクリートの提供を目指しています。
 将来、研究者として進みたい方はもちろん、化学系の仕事がしたいと思っている方には、大学院の進学を考えていただきいと思います。私は大学院での研究生活のおかげで、自分がやりたいことやなりたい姿をイメージすることができ、またそのために必要なスキルの基礎を学ぶことができたと思っています。何に重きを置くかは人それぞれですが、目標やこだわりを持っていただければ、必ず充実した大学院生活が送れるはずです。まだ若いみなさんには、色んなことに挑戦して、自分自身の可能性を広げていってほしいと思います。

木幡 佳奈子さん (ニチバン株式会社 埼玉工場 品質技術センター)

 私が大学院に進学してよかったと思う事は、一つのテーマに時間をかけて研究し続けることができたことです。学部4年生の1年間では成果を出せなかったことを、大学院の2年間かけて取り組み、先生方や研究仲間の助言をいただきながら自分で解決策を見つけ出し、結果を出すことができます。
 もう一つは国内外を問わず学会に参加できたことです。私は大学院生の時、国内だけでなく海外の様々な学会に参加させていただきました。英語が苦手な私にとって、英語での要旨作成や発表に対して非常に苦労をしましたが、世界の研究にふれるのみならず、様々な国、地域の学生と友達になることができ、非常に良い経験となりました。
 現在はメーカーの生産技術開発という部署で製品開発や品質管理の仕事に携わっていますが、化学の知識が必要な仕事です。現在の仕事である製品製造現場で学んだことを活かした上で、今後は基礎研究の仕事に携わり、大学・大学院で得た知識を役立てたいと考えています。大学院では知識はもちろん、仕事の効率的な進め方や礼儀など社会で必要不可欠な事についても学ぶことができたため、現在の仕事には大いに役立っていると感じています。
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