国際環境工学部について

ご挨拶

北九州市立大学 副学長 梶原 昭博(Akihiro Kajiwara)

  九州最大の工業都市である北九州市は、その歴史の中で、産・学・官、そして市民が一体となって、環境問題に取り組む基盤を作り上げてきました。こうした背景の下、平成13年4月、環境保全と資源有効利用の研究拠点として北九州学術研究都市が設立され、その中核的機関として本学国際環境工学部・同研究科が開設されました。
 これから工学部を目指す皆さんが決して忘れてはいけないキーワードは「環境」です。何かを作りだすことは、同時に環境へ負荷をかけているのです。少しでも「地球にやさしいもの」という視点がこれからは大切です。
 21世紀は、地球環境に関わる問題が一層深刻となると予想されます。私たちは科学技術の恩恵を享受する一方で、国境を越えて発生する気候変動や資源の枯渇など負の遺産にも向き合わなくてはなりません。
 北九州市が、かつて深刻な公害を克服してきた経験を生かし、アジアをはじめとした地域へそのノウハウや技術を移転してきたように、本学部も、地球環境問題など21世紀に横たわる科学的な課題に果敢に挑戦し、未来を切り拓く人材と技術を育成していくことを使命としています。
 今世紀の中核となる環境技術や情報技術の研究を志す皆さんをひびきのキャンパスは、心よりお待ちしています。

国際環境工学部長(大学院国際環境工学研究科長兼務) 龍 有ニ(Yuji Ryu)

  本学国際環境工学部は、21世紀幕開けの年である2001年、「北九州学術研究都市」の中核的機関として設立されました。以来、まだ10年余りと短い期間ではありますが、産業技術の蓄積、アジアとの交流の歴史および環境問題への取組といった北九州地域の特性を活かしつつ、多くの優れた研究成果をあげるとともに、環境問題に対する深い認識(環境マインド)と国際的視野をもった人材を育ててきました。
 20世紀における工業文明や高度経済成長の負の側面は、環境問題という大きな課題となって人類の前に立ちはだかっています。環境に関連する様々な課題は一部地域のものだけでなく地球規模の問題として認識されるようになりました。その規模の大きさゆえ、原因解明や有効な対策を立てることは容易ではありませんが、解決に向けて一刻も早く取り組まなければなりません。それにはより広い国際的な視野で、より広域的で多面的な人材育成や研究開発を展開していく必要があります。
 本学部は、このようなニーズに応えるため平成20年度に大規模な学科の再編を行いました。これからも柔軟で積極的な運営に取り組み、環境技術や情報技術の分野で創造力と実践力を育む教育研究をおこなっていきます。また、文部科学省の「質の高い大学教育推進プログラム(事業名称:地域密着型環境教育プログラムの戦略的展開、平成20〜22年度)」に続き、平成22年度からは「大学生の就業力育成支援事業(事業名称:地域教育及び産業との連携による人材育成)」に選定され、学部学生の自主性、社会性、職業観を培う教育を進めています。さらに、大学院では正規のコースに加え、「戦略的水・資源循環リーダー育成」や「北九州学術研究都市連携大学院カーエレクトロニクスコース」において、行政、産業界、学術研究都市内他大学院と連携しながら次代を担うリーダーとしての実践力を有する高度専門人材を育成しています。
 地域の、そして国内外の、意欲と情熱をもった皆さんが、国際環境工学部で学び、そして成長し、新しい時代に必要とされる人材として育つことを期待するとともに楽しみにしています。