好みはどう決まるのか

担当教員吉田 祐治 所属経営情報学科 専門分野数理決定

ゼミの内容

 現代社会は、情報が氾濫し予測が難しいものになりつつあります。情報の不確実な性質を論じて、その中で経営的意思決定を適正に行うには何が基本となるのかについて考えます。演習では、ファジィ関係表現をもとに、経済や経営に関するトピックを人の好みのアンケートを通してデータを分析します。テーマ設定は各自様々ですが。まず、基礎の理論を学習し、パソコンによる基礎的な計算、好みの表現方法とアンケート作成、そして アンケート集計と分析を行います。

ゼミ生はこんなことができるようになる!

  • 自分の決めたテーマについてデータを通じて様々な角度から考えることができるようになる。
  • アンケート作成を通じてみんなの考え方の違いや物の見方の違いを理解し、それをまとめて行く力が養える。
  • 得られた情報の中に、どのような事実が隠れているのかを見出すことができるようになる。

ゼミ生 (OG・OB) の内定先

積水ハウス、日本郵政、第一生命保険、全日空、JA、BBIQ、JCOMなど。

ゼミ生の声

 今回は、時間がなかったので「ゼミ生の声」は集める余裕がありませんでしたが。ゼミと就職活動の忙しい時期が重ならないように工夫しているので、ゼミ生は就職活動も集中でき、また、ゼミではゆったりと過ごしているようです。

このゼミを目指す人の推奨履修モデル

 ゼミでは予備知識が少なくなるように進めて行きます。1・2年次に、数学や経営統計、また、情報や経営の基礎的な科目を履修していることを勧めます。

ゼミの活動内容

  • 3年生前期:基礎となるものを一緒に勉強します。
  • 3年生後期:自分に合ったテーマを探し、仮のアンケートを作って分析します。
  • 4年生前期:3年生のときの「仮のアンケート」に修正や変更を加え、もう一度アンケート作成と分析を行います。また、分析結果の意味についても調べます。
  • 4年生後期:これらをまとめ、卒業研究の作成を行います。

ゼミで使用している「テキスト」や「おススメ本(漫画も含む)」

 テキストはありません。適宜プリントなどを準備しています。また、古いノートパソコンを数台用意します。

ゼミ指導教員の担当授業

  • 数学
     経営や情報で使われる数量によるデータの変化は関数としてあらわされます。関数の性質を基礎から学び、微分と積分に関する基礎的な計算方法を身につけます。数学は積み上げて勉強しないと身に付かない科目なので、授業では多くの例題を丁寧に解きます。一方、この科目は専門の基礎にあたるため、高校時代に数学が得意だった学生にとっては退屈な面もあったと思います。退屈だと感じた学生には、さらに進んだ内容を扱う3年次からの「経営数学」の履修をお勧めします。
  • 経営数学
    「数学」で学んだことをもとに、2変数関数についての微分計算を練習し、その最大値と最小値の求め方を理解します。さらに、条件制約がある場合の2変数関数の最大値と最小値の求め方に進みます。これらの方法を理解して、経済における効用の最大化やリスクの最小化を考えます。また、ここで学んだことの応用として、ファイナンスにおける最適なポートフォリオの計算やリスクの計算方法を練習します。一見複雑で高度なテーマに見えますが、ゆっくり授業を進めているためか授業内容をよく理解している学生も多くいます。
  • 経営統計
     統計学は経営や情報において数量的データを扱う上での基本的な学問です。表やグラフを使い、経営のために必要なデータの統計学的分析方法と考え方を経済・経営・情報などの様々な例題とデータを通して身につけていきます。さらに、経営の数理モデルヘの応用方法を学びます。この講義では、データの整理の仕方や平均、分散、標準偏差などの基本的な性質を学びます。つぎに、確率計算の基礎と分布の扱い方を練習します。統計学の基礎である中心極限定理を理解し、各種の推定方法や検定方法などを経営などの例題を通して身につけます。
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